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ブログ 2017年6月

スキンケア基礎知識Vol-15 「化粧品使用のアルコール」

化粧品に使用されるアルコールの種類について

 (以下引用)

 なぜ「アルコールフリー」と表示されているのにアルコール名の成分が配合されているの?

 アルコールに過敏な反応を示す人にために作られた「アルコールフリー化粧品」に、なぜか○○アルコールと名のつく成分がたくさん使用されている化粧品があります。
 実は「アルコールフリー」表示のアルコールとは、エチルアルコールのことで、成分表示名はエタノールです。エタノールとは、アルコール飲料に含まれている成分のことです。
 そのエタノールと、化粧品全成分表示に記載されている○○アルコールは、炭素数の多いアルコールで使用目的も違います。
 化学構造に水酸基(OH)を持つ化合物を総称してアルコールと呼び、化粧品にはアルコールがつく成分が多数使用されています。炭素数が多い高級アルコールには、セタノール(セチルアルコール)、ステアリルアルコールなどがあり、水に溶けにくく、油性原料として使用されます。炭素数が少ない低級アルコールには、一般にアルコールと呼ばれているエチルアルコール(エタノール)があり、水に溶けやすく溶剤として使用されます。
 また、アルコール分子中の水酸基の数によって、1価アルコール、2価アルコールといい、2価以上のアルコールを、多価アルコールともいいます。

 (引用終り)

 自然、天然、有機など、いかにも体や健康に良いと思わせるような食品や化粧品の品名や表示、コピーに使われている商品が満ち溢れています。
 我々消費者としては、表示やコピーに惑わされずに、きちんとした知識をもち、しっかりと内容を確認したうえでの購入、使用が大切です。

 次回は、シリコーンの安全性について 

スキンケア基礎知識Vol-14 「鉱物油の安定性について」

 
スキンケア基礎知識Vol-14「鉱物油の安定性について」

 (以下引用)

 鉱物油と呼ばれている成分は、石油を原料として合成・精製した油原料です。代表的なものにワセリンやミネラルオイル(流動パラフィン)、パラフィンなどがあります。
 石油というイメージと、過去に不純物が入っていいたために皮膚炎が多発したという歴史から、敬遠されがちなのは事実です。しかしながら、精製度の高い鉱物油は、皮膚刺激性がほとんどない、安全性の高い油原料です。肌の油性の汚れを、包み込む作用を利用して、クレンジングクリームに処方したり、肌の上にすべりの良い油性皮膜を形成するので、マッサージクリームにも応用されています。
 口紅やアイカラーなどの油原料としても利用され、適度なのびと光沢を与え、時には保護的な役割をしまあす。また粉末状のおしろい類が、肌を乾燥させ過ぎないための油性分として化粧品に欠かせない成分なのです。
 近年の高い精製技術により生成された鉱物油は安全性が極めて高く、またのびがよく、使用感も高められています。鉱物油が肌に悪いといった考えは誤解です。

 (引用終り)

 前章でもふれたように、無添加、自然、アルコール不使用、防腐剤不使用など表示されているのが’なんとなく良いもの’と思われているようですが、化粧品を作るのには必ず3年は保存できるように腐らない・劣化しない製品にするために防腐剤やアルコールは用いられているはずです。アルコールに関しては、エタノールを不使用ですとアルコール不使用と表現できるだけで、何か別のアルコール類が使用されているようです。
 消費者としては、言葉に惑わされずにきちんと良い商品選びをされた方が良いと思います。

次回は、「化粧品に使用されるアルコールの種類」について

スキンケア基礎知識Vol-13 「自然化粧品について」

スキンケア基礎知識Vol-13「自然化粧品について」

 (以下引用)

 自然化粧品という名称は広く一般に浸透していますが、明確な定義があるわけではありません。自然・天然をイメージした化粧品を総称して自然化粧品と呼んでいるのです。
 これらの化粧品は肌にやさしく、安全なものであるような印象を与えますが、法的な根拠や定義はありません。一般的に天然成分といわれるものは、自然界に存在している成分を意味することが多いようですが、実際には100%自然・天然成分のみで製造されている化粧品はないと考えていいでしょう。
 自然化粧品と同様に化粧品の分類には、無添加化粧品というカテゴリーもありません。ところが、ごくまれにアレルギーなどの皮膚障害を起こす可能性がある成分として、化粧品の全成分表示が義務化される前に表示が義務づけられていた旧表示指定成分が、「一切配合されていない化粧品」という意味で、いまだに「無添加」が使われることがあります。
 化粧品に配合されている成分は、安全性について厳しくチェックされているので、成分の由来だけで、合成成分だから危険、天然成分だから安心とは一般には言えません。
 
 (引用終り)

 自然とか天然成分、無添加などよくTVコマーシャルや広告で最近よく見かけますが、化粧品以外にも食料品や飲料でも、カロリーフリー、防腐剤無添加などといかにも体に良いような表現を用いてますね。
 消費者としては、その表現でどうしても良いものだと思ってしまい、少々高くても購入してしまうのでしょうね。最近、スーパーマーケットに行って思うのが、特保のお茶がかなり効果なのに対して結構売れているようですね。500mlで平気で300円近くもしてます。どれだけの効果があるのでしょうか?

 次回は「鉱物油の安全性」について

スキンケア基礎知識Vol-12 「SPF値・PA表示の意味」

スキンケア基礎知識Vol-12「SPF値・PA表示の意味」

 (以下引用)

 使用シーンに合わせて日焼け止め化粧品(サンスクリーン剤)を選ぶことができるように、日焼け止め化粧品は紫外線遮断効果を表示しています。肌に炎症を起こすUVB(紫外線B波)の遮断効果を表しているのがSPFです。また老化の原因となるUVA(紫外線A波)の遮断効果を表しているのがPA表示です。

 SPF値とは、Sun Protection Factor(紫外線防御指数)の略です。SPF値は、UVBによる皮膚の紅斑(サンバーン)を、日焼け止め用化粧品を塗ることで、塗らなかった場合に比べてどの程度時間を延ばすことができるのかを測定した値です。
 SPF値の目安は、日常生活が「15」前後、屋外での軽いスポーツ・レジャーが「15~30」、海や山でのスポーツが「30~50」、紫外線に敏感な人は「50+」です。SPFの表示はISO(国際標準化機構)の国際規格である測定法をもとに、日本化粧品工業連合会が自主基準として制定しました。
 ちなみに、UVケアの下地とファンデーションの両方塗っても、SPF値は単純な足し算にはなりません。しかし、重ねて使用した方が効果は高まるので、日焼けが心配なら、下地もファンデーションもUVカット効果のあるものを使用しましょう。
 PA表示のPAとは、Protection grade of UVA(UVA防止効果の程度)の略です。SPF値はUVBに対する防御指数であるため、UVAに対する防御レベルとしてPA表示が、日本化粧品工業連合会の自主基準として制定されました。 
 日焼け止め化粧品を塗ることによって、UVAによる皮膚の黒化を、どの程度延すことができるかを測定したもので、日焼け止め化粧品を全く塗らない皮膚と比べて効果があり、2~4倍延ばすことができる「PA+」、かなり効果があり、4~8倍延ばすことができる「PA++」、非常に効果があり、8~16倍延ばすことができる「PA+++」、更に極めて高い効果があり、16倍以上延ばすことができる「PA++++」と、効果の度合いは4段階に分けて表示されています。

 (引用終り)

 SPF50、PA+++というような紫外線防止剤を使用したとしても、汗などによる、はがれ落ちになってしまうと意味がありません。しつこいですが、肌にダメージを与える諸悪の根源といっても過言でもない紫外線。注意しないといけません。

 次回は、自然化粧品について
 

スキンケア基礎知識Vol-11「紫外線対策」

スキンケア基礎知識Vol-11「紫外線対策」

 (以下引用)

 肌の大敵である紫外線は一年中私たちの肌に降り注いでいます。そして、普段の生活の中でも、紫外線は知らず知らずのうちに肌にダメージを与えます。ベランダや庭先でわずかな間に浴びる日ざしも、蓄積されて少しずつ肌の老化を進ませます。
 一年を通じて、油断をせず紫外線対策をしてください。とくに春先は、紫外線や赤外線が急に増え、真夏とほぼ変わりない量が届くようになるので気をつけましょう。また、運動会や遠足など、外に出る機会が多い秋も引き続き紫外線対策を行うことが大切です。
 また、地上に降り注ぐ紫外線を、真冬の1月とピーク時(5~8月)で比較してみると、B波は2割程度ですが、肌の老化に大きな影響を与えるA波では5割に及んでいます。
 夏の紫外線対策だけでは、美容上からみると不十分で、年間を通じて対策を心がけることが大切です。

(引用終り)

 ピーク時に紫外線対策ではなく、いつも紫外線対策をしないといけないですね。過去のことですが、私自身沖縄に旅行に行ったとき、3日間曇りと雨の連続だったのに、すごい日焼けをして帰ってきたことを思い出します。肌の老化に大きな影響を与えるとする紫外線A波は真冬でもピークの5割も存在するし、波長が長いので、曇りや雨、日陰であったとしても油断できないものなのです。
 メイクにファンデーションをお使いの場合、最近は日焼け止めも配合されているものも多いので、メイク直しの際に再度の紫外線対策になりますね。
 何度も申し上げますが、紫外線対策!非常に大切にしてください!!

 次回は、SPF値・PA表示の意味
 


 

基本シミ改善と基本改善の違い


肌に優しいクレンジングの方法


スキンケアが楽になるPh調整水の使い方


スキンケア基礎知識Vol-10 「紫外線の分類と作用」

スキンケア基礎知識Vol-10「紫外線の分類と作用」

 (以下引用)

 太陽光の光には私たちが見ることができる可視光線のほかに、目で見ることができない紫外線や赤外線が含まれています。

 紫外線は英語でultraviolet(ウルトラバイオレット)といい、UVと略され、化学的な作用が著しい光線です。紫外線の有効な作用としては、消毒作用、ビタミンDの合成、血行や新陳代謝を活発にするなどがあります。
 しかし、皮膚にとって有害な面も多くあります。日焼けだけでなく、長時間紫外線にさらされると、シミ、ソバカスなどの色素沈着助長し、皮膚細胞を傷つけ老化を促す因子になります。さらに、皮膚がんへと発展することもあります。
 私たちは一言で紫外線と呼んでいますが、その波長により作用が異なります。波長の長いほうから順に、肌色を黒くするUVA(A波、長波長紫外線)、真っ赤に日焼けを起こすUVB(B波、中波長紫外線)、通常では地上に届かないUVC(C波、短波長紫外線)に分類されます。波長が短いほど有害性が強く、波長が長いほど皮膚の奥まで入り込むという性質があります。

 (引用終り)

 様々なスキンケアの基本として紫外線対策が一番重要なものだと思っています。シミ・シワ・酸化・老化現象と、色んな悩みを作り出していく根源です。当室にシミ改善の施術に来られるお客様が紫外線対策を過去に怠っていた方がほとんどだからです。
 シミが一旦できてしまいますと、メラノサイトは出来たシミに対して集中攻撃し、小さなシミから大きなシミへ繁殖していく傾向があります。
 これからもシミやシワなどを増やさないためにも紫外線対策はキチンとしていきましょう。
 
 次回は「紫外線対策」について

スキンケア基礎知識Vol-9 「乳液とクリームの役割」  

 
スキンケア基礎知識Vol-9「乳液とクリームの役割」

(以下引用)

 油分が肌に悪いという考え方や、化粧水や美容液のみで保湿は充分であるという誤った認識が、肌の乾燥を招き、結果として様々な肌トラブルを誘発しています。
 乳液とクリームは肌に必要なうるおい成分を補い、油分のベールをつくり水分の蒸発を防ぎます。
 乳液は水分の蒸発を防ぐばかりか、油分だけでなく水分も与え、クリームとのなじみをよくする働きがあります。
 クリームは肌に油分を与え、外からの刺激物から肌を保護してつややかに保ちます。それぞれ働きが違うので、両方使うのがスキンケアの基本的な考えです。

(引用終り)

 役割の表現としては、乳液もクリームも間違ってはいませんが、注意すべきことは、いずれも過剰に摂取したところで、あまり意味がないということ、まして脂性の方が自身で皮脂膜が確立している部位に保湿や油分のベールを補う必要なんてないでしょう。

 このような表現ばかりを盾にして化粧品が売られているのが現実だとすると、化粧品という販売物は消費者を騙しながら美容必需品としての確立をしているように思えてなりません。

 各個人に合ったスキンケアを選ぶべきと考えています。

 次回は「紫外線の分類と作用」について

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