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スキンケア基礎知識Vol-4 化粧品の浸透

スキンケア基礎知識 Vol-4化粧品の浸透について

 化粧品の成分が皮膚内部まで浸透するかについて、日本コスメティック協会の見解を転載します。

 (以下引用)

 化粧品の広告に”肌によく浸透する””高浸透成分配合”等の表現をよく見かけますが、必ず「浸透は角層に限られる」と言った文言が付記されています。
 ”肌に浸透する”という表現は肌の奥深くで何か良い効果が期待できる響を感じるのですが、化粧品は薬機法で浸透する範囲は角(質)層までと解釈され、その効果も角層までに限定されています。「化粧品等の適正広告ガイドライン」には、化粧品の広告において角(質)層や毛髪部分へ化粧品成分が浸透する表現を行う場合は、浸透する部位が「角層」や「毛髪」の範囲内であることを併記するように指導されています。
 では、本当に角層より内側の基底層やさらには真皮まで浸透していないのでしょうか。
 海外では化粧品による表皮基底層までの効果が一般的です。また、日本で承認されている、日焼けによるシミそばかすを防ぐ化粧品(美白効果)も表皮の最下層(基底層)のメラノサイトに対する作用であり、角層での作用だけでは説明できないのです。
 さらにリポソームやナノ技術も角層より深い部位への吸収を期待したものであり、製剤の技術、成分の作用点の実際から日本においても化粧品について浸透、吸収に関する表現も含め見直しの時期に来ているのかもしれません。一方で浸透をイメージだけで謳っている製品の存在も否定できません。配合されている成分やその特性を知り自身の嗜好にあった化粧品を選ぶことが大切です。

(引用終り)

 ヒアルロン酸一つとって見ても、ヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、吸収型ヒアルロン酸というように何種類もあり、ヒアルロン酸Naの分子量は約120万ナノメートル、加水分解の場合は約5000ナノメートルと、同じヒアルロン酸でも、240倍の差があります。イオン導入などに使用されているビタミンC誘導体は、分子が大きい通常のビタミンCを加水分解して500ナノメートル程度にして導入しやすいように作られています。一般的には1000ナノメートルまでの分子であると角質よりも奥に浸透するともいわれています。
 化粧品選び選びについては、特に機能成分は項目をチェックして購入した方が良いですね。

 次回は「スキンケア化粧品に使われる原料」について

 

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